中国の無人コンビニ、その仕組みは?決済方法は?導入は失敗だったのか?
みなさん、中国といえば何を思い浮かべるでしょうか?パクリが多い国だとか歴史文化が深いなど思い浮かべるイメージは人それぞれです。発展途上のイメージを持っている人も多いのかもしれません。
しかし今、中国で世界の最先端を経験できることが多いのです!
例えば、今回紹介する無人コンビニはその1つ!
日本でも体験することは可能ですが、数も少なくそのほとんどは東京です。
中国の無人コンビニは完全キャッシュレス決済でもあるので、イメージに近い無人コンビニであるともいえます。
今回は私が、中国浙江省杭州市での無人コンビニ「Bingo Box」の体験をもとにその仕組みと手順、メリット・デメリットについて解説したいと思います!!
無人コンビニの手順と仕組み
Bingo Boxの一連の流れは以下の通り。① 入店
② 商品選び
③ 決済
④ 退店
基本的な流れはBingo Box当然普通のコンビニと同様ですね。
ただし、大きく違うのは入退店で操作が必要であることとキャッシュレス決済だということぐらいでしょうか!
では詳しく見ていきましょう!
①入店
店舗外のQRを読み込み、WechatやAlipayと個人情報をリンクします。中国ではすでにキャッシュレス決済が普及しているので、ワンタップで紐づけが可能です。紐づけ終了後、自動的に入口ゲートが開きます。
②商品選び
好きな商品を選びます。商品にはそれぞれタグがつけられています。このタグから商品情報を読み取ります。
③決済
WechatもしくはAlipayを使って決済します。機械の上に商品を並べると、自動的にタグを読み込みます。
レジのディスプレイに表示される商品名と数量を確認して、QRをスキャンし決済!。
④退店
決済終了後、自動的に出口ゲートが開きます。
無人コンビニを使用してみて
キャッシュレス決済かどうかということ以外、基本的な仕組みはGUやUNIQLOにあるセルフレジと変わらないと思いました!Amazon Goのニュースを見て、入店から退店まですべて顔パスで済むと勝手に妄想を膨らませていたので、少し残念でした。でも企業側にとってはその分、早く実用化ができるので資金回収も早くできてよいのかもしれないですね!
無人コンビニのメリットとデメリット
販売者側メリット
中国にはポイントカードのシステムがありません。
販売者側デメリット
店舗管理人件費、配送コスト、タグの貼り付けにも費用が掛かります。
購入者側メリット
購入者側デメリット
自販機と同じシステムなので、店舗に在庫を抱えづらく保存期間の長い商品しか置けないのが残念です。
入退店と決済にそれぞれ携帯操作が必要で、手数が多くなってしまいます。
日本に無人コンビニは必要??
中国の無人コンビニを実際に試してみて、筆者は好奇心のまま楽しんだと同時にふと感じたことがあります。それは「無人コンビニ必要??」ということ。
確かに面白いし、先進的です。しかし中国では実際はメリットよりもデメリットの方が多そうと感じました。
でも、その一方で日本ではレジ対応の人件費が高いですし、国土が狭いので各地域ごとでまとめて管理することが可能になります。さらにキャッシュレス文化が根付くきっかけとなる可能性も高いです。なので販売者・購入者双方にメリットとなる点が中国よりも多いとかもしれません。
まとめ
日本人にとしては新鮮味もありメリットの方が多いように感じますが、中国人にとってはメリットよりデメリットの方が多いのかなと感じました。また現段階においては話題作り以外には使用しない可能性も高いです。しかし、すでに自販機で実用化されている顔認証や指紋認証などを取り入れ、購入商品の管理を自動化することができれば、さらなる需要が見込めるはずです!まだまだ可能性のある無人コンビニ、ぜひ中国で見つけたら使ってみてくださいね!