チャイナ通信

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【#3】アジア大学ランキングについて、中国大学院生が思うこと

イギリスの高等教育専門誌「THE Times Higher Education(THE)」が2020/6/3にアジア大学ランキングを発表したのはご存じですか?

このアジア大会ランキングをみて、中国大学院に通う管理人が思ったことを書きます!

THE「アジア大学ランキング」って?

イギリスの高等教育専門誌「THE Times Higher Education(THE)」が発表するアジアにある大学を多方面から評価しランキング化したものです!
評価は「教育力(学習環境)」「研究力(量、収入、評判)」「論文被引用数(研究の影響力)」「国際性(スタッフ、学生、研究)」「産業界からの収入(知識移転)」の5分野・13項目から行われています。収集されたデータから総合力を評価・分析し、アジア地域の大学に合わせさらに加重をかけて調整されています。

2020年は、30地域の約500大学を対象にランキング化されました。

THE「アジア大学ランキング2020」

1位「清華大学]中国
2位「北京大学」中国
3位「シンガポール国立大学シンガポール
4位「香港大学」香港
5位「香港科学技術大学」香港
6位「南洋理工大学シンガポール
7位「東京大学」日本
8位「香港中華大学」香港
9位「ソウル大学校」韓国
10位「中国科学技術大学」中国
10位「成均館大学(SKKU)」韓国

とこういう結果に・・・。

日本の最高学府である東京大学さえも、アジア7位という結果に。
また、中国・香港からは6つの大学がトップ10にランクインしています。

中国の大学院に通うからわかったこと

なぜ、これほどまでに中国の大学院が評価されているのでしょうか?
中国が嫌いな人は「カネを貢いでいるんだ!!」なんて言いそうですね。

しかし、管理人である私は現在、中国の大学院に通っており現実を見てきました。
すると認められて当然だろうという結論に至りました。

研究力の強化と産学連携

中国は今、世界の最大シェアを狙うべく膨大な資金力と労働力を投資しています。
おかげで中国の発展は著しく、米国の地位を脅かすほどです。

研究とは最先端のものなので投資にはもってこいなワケです。
産学連携を生かして、お金を稼ぎつつ研究をするというルーティンができています。
また、VCなども多く風土的にも挑戦しやすくなっています。


外国人の誘致

中国には中国政府奨学金というものがあり、私もそれを受けて留学しています。
日本ももちろん用意していますが、その規模がまるで違います。

そのため多くの留学生を向かい入れることができます。

多くの留学生を向かい入れるメリット3つあると考えます。

  • ①優秀な人材を確保できる
  • ②中国人に留学なしに外国交流の機会を与えることができる。
  • ③親中外国人を増やすことができる。

以上のように、様々な文化などを内に入れることができる循環が出来上がりつつあるのです。

大学生個人のスペックの高さ

中国の受験戦争は日本の比にはなりません。小学生のころから英才教育を受け戦います。
また、挑戦心はかなり強く起業を考える人が日本よりも多いです。

それゆえ、大学生の能力の高さが中国人全体の底上げに貢献しています。

アジア大学生ランキングにおける日本の順位が低いワケ

日本では新卒採用という手段を駆使して雇用・教育します。
そのため、大学院へ進む人は特に文系では少ないです。

さらに授業の成績ではなくボランティアやアルバイトなどの経験を重視しています。
そのため学生は無謀なチャレンジして失敗することにおびえ、留学やバイトなど安牌なものを探します。
当然、勉強は最低限のみ、研究なども教授の言いなりです。

研究衰退への循環が整いました。

そこから、入学時優秀だった大学生個人のスペックは低下する一方。
さらにひどいことにその意識がないのです。

また、外国人を誘致する資金力がないので優秀な人材を選んで外国へ送り出し持って帰らせます。
しかし、帰ってきません。今まで海外で出会った日本人はだいたい日本を捨てていました。

それが日本のガラパゴス化を引き起こします。

以上が日本の大学のレベルを下げる要因です。

いえ、むしろ大学レベルの低下は表面的なものでしかないのです。
これが、日本のGDPを下げ、発展途上国にする可能性もあります。

今、日本人が出来るコト

日本には様々な問題があることが分かったところで何をすればよいのでしょうか?

「日本政府が・・」と主語を大きくしても仕方ありません。

もっと具体的に考えるべきです。

私が考える日本がすべきこと

それは

①とにかくもっと考えて行動せよ!
②グローバルな視点を持て!

ということ。

①とにかくもっと考えて行動せよ!

多くの人は精一杯考えているよと思っているでしょう。
ですが、その考えこそ変えてほしいのです。

考えていてもまだまだだと常に考え続ける。学び続ける。行動し続ける。
これこそが日本を大きく変える原動力となるのです。

②グローバルな視点を持て!

これは英語を勉強しましょうとか海外市場を意識しましょうというクソみたいな意識高い発言ではありません。

日本の悪しき慣習を捨てろ!ということです。

例えば、日本でお金を稼ぐのはいまだタブーですが、そういう人に限ってお金についてわかっていません。
さらに勉強する気もない。知ろうともしない。そして固定観念を得る。

常識というワケのわからない同調圧力により。時に人を殺めることもあります。
それを各個人が捨てるのです。

「あなたの考えもいいね。」「私はこう思うな。」と尊重してください!!!

日本において議論とはいかに説得するのか論破するのかを求められます。
ですが、重要なのは結論を出すことではないのです。

グローバルな視点を取り入れることで、悪しき慣習を捨てることが可能になると考えます。

さいごに

無能管理人が偉そうにすみません。

ですが、これを読んで少しでも気持ちを変えていただけたら嬉しいです。

以上、チャイナ通信でした!

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