チャイナ通信

等身大の中国を伝える新しいブログ”チャイナ通信”。出来るだけたくさんの人に中国のよさを知ってほしい!国境の壁を越えてほしい!中国の文化や旅情報などを提供しています。

中国語で最速バイリンガルになる方法!!学習前に知っておいてほしいこと

こんな人に読んでほしい

・中国語初学者~中級者
・中国語独学者
・語学力に不安のある人

読了時間:およそ7分

唐突ですが、読者のみなさまは”中国語”を勉強していますか?
当ブログは中国に関するネタを集めているため、読んでくださっている方々のほとんどは中国に対して関心があるものと思います。

以前、中国語の学習を独学でしている友達からこんな質問をされました。

 ”中国語ってどうやって勉強したらいいの?”

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ここでは、「何をすべきか」「どうすれば効率的か」などを通じて中国語独学者のみなさまのガイドラインとなる記事にしようと考えました。記事後半では全56名の中国語学習者にアンケートを取り、どんな勉強をしているのという一つのアイディアをみなさまに提供できればと考えています。


おそらく中国語を学んでいるほとんどの方が独学での学習かと思います。
※私の定義の中では、大学での学習も中国語教室での学習も独学と含んでいます。

ではなぜ中国語を学習しているほとんどの人が独学と言えるのでしょうか?
 

1.学校では教えてくれない
2.学校では使えるレベルに至らない

つまり、中国語を武器に戦っていきたい!と思う方は教えてもらう程度の中国語では太刀打ちできないのです。
自分で率先して学習していくこと、それが独学であり、読者の皆様が独学者たるゆえんです。
 

0.私の現在の言語能力

何かを学ぶにあたってメンターの能力というものは非常に重要となってきます。そのため、恥ずかしながら私の言語能力をさらけ出したいと思います。
まず私が保有している中国語の資格は中検3級とHSK*15級180点です。学習歴は2年半とあまり大したことありません。その理由は留学経験がない、経営の勉強に励んでいる、英語の教員免許を取っていたなど言い訳はさせてください。
しかし、大したことがないと自分で言いながらも完全独学の割に頑張ったかなと自負しており、能動的が故、学習ノウハウは身についたと感じています。其の学習ノウハウを中国語独学者、特に初学者のみなさまにお伝えしたいと思います。
私自身、今後は中国に本格的に留学し、さらなる向上をする予定です。投稿を楽しみにしていてくださいね。
中国渡航歴は10回で大学生活の中でゆっくりと中国愛を育みました。現在大学卒業1年目)

1.中国語を学ぶ難しさとは

まずは中国語を学ぶ上での難点を見ていきましょう。
これをクリアすることで中級者になることができます。

①無意識的に読めてしまう。

まず以下の中国語を見てください。

到地铁站怎么走?

この文章はよく観光客が言う質問です。
日本人のみなさまはなんとなーくこの文章を汲み取れませんか?
全く中国語を学んだことのない方ですら意味が取れると思います。
「どこかに到る(いたる)んだろうなぁ」「地铁は”地下鉄”っぽいなぁ」「走るのかな?」
というふうに取ることができていれば、OKです。

直訳すると地下鉄の駅までどうやって行きますか?という意味になります。

中国語を日本人が学習する際の難点は”無意識に読めてしまう”という点です。

「読めるといいじゃん」と思うかもしれませんが、それがネックとなります。有名な例ですが、「手紙」「愛人」は中国語で「トイレットペーパー」「」という意味ですが、日本語とは似ているようで全く違いますよね。そんな単語がわんさかとあります。先程の「」も走りません。「歩く」という意味です。この僅かな差が記憶違いを生み出します。さらに読めてしまうが故、発音する機会を意識的に増やさないと話せるようにはならないのです!

ピンイン・声調

もう一つの難しさは発音です。
これは中国語初学者を本当に苦しめます。自分がしている発音が正しいのかどうかさえもわからないからです。quとchu、 uとüなどの違いが日本語の発音にはないため判別が困難になります。また、頭では理解していたとしてもできない難しさもあります。

2.目的・目標を決めようーなにからしよう

ここからいよいよ本題に入ります。やはり勉強をするにおいて重要なことは目的や目標です。

その理由は簡単で、モチベーションの維持にこれ以上勝るものはありません。自身の目的・目標達成をモチベーションとした動機づけを内的動機づけといいます。独学する際はご褒美など外的動機づけよりも内的動機づけを重視しましょう。

まず以下のグラフをご覧ください。

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56名に行ったアンケートで、4割の方が具体的な目的意識を持っていると回答しています。「中国語を学んで、どうしたいのか」をはっきりさせれば、学習を効率的にモチベーションの維持も容易です。
 

3.どうやったら効率的に勉強できるか

留学したいのか、旅行がしたいのか、ビジネスで使いたいのか、なんとなく目標が決まったら「効率的な」勉強を心がけましょう。

その目標にどのくらいで到達できますか?目標が完璧な言語能力ならかなりの時間がかかりますが、検定の初級であれば半年もあれば十分かもしれません。

以下のグラフをご覧ください。

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国語学習者の学習期間を表したグラフです。見てわかるように言語能力とは一朝一夕で向上するものではありません。1日24時間すべて勉強にあてるより、1か月間毎日1時間勉強する方が実は言語能力の向上には効果的です。

また、多くの学習者は1年以内にやめてしまっているということがわかりました。「1年未満」に該当する学習者のうち、半分ほどが「1年未満」で学習を止めてしまったようです。となると、効率的な勉強法を考えると同時に、長期学習ができる環境づくりも大切ですね。

4.バイリンガルになるために

バイリンガルと聞いて、どう思いますか?かっこいい、なりたいと思いますか?それとも自分なんて無理と思いますか?

実はレベルの高いと思われているバイリンガルですが、すごく簡単になれるのです。

日本人は基本的に日本語しか話せず、バイリンガルというだけで称賛され、トリリンガルマルチリンガルとなると尊敬のまなざしを向ける傾向にあります。しかし、所詮、言語なのです。スイスにいる友達は何食わぬ顔しながら四か国語を操ります。彼らからすると他言語話すことなどすごいことでも何でもないのです。それでも島国育ちの我々からするとバイリンガルというのはカッコよく見えるものですね。出来ることなら、みんななりたいと思っていると言っても過言ではないでしょう。

良く言語界隈で言われていることは、「とにかく話せ、簡単な言葉でも話せればそれはもうすでにバイリンガルだ!!」みたいな中国語初学者にとって耳障りの良い言葉です。確かに本質をついており、正しいと思いますが、”My name is ○○ !”って英語で話せるだけでバイリンガルって言えるのでしょうか?納得いかない方も多いと思います。

だから僕は学習前にバイリンガルというものを自分の中で定義することをおススメします。

人によってバイリンガルという考え方そのものが異なると思います。例えば、先ほどのように少し話してみて文化に入り込むことを期待している人も言語より文化重視のバイリンガルといえると思いますし、文化に溶け込むことよりも完璧な言語能力を求める人もバイリンガルといえるでしょう。

言語とはコミュニケーションなのです。完璧な言語を持っていても文化を知らなければ薄いことを話すだけの人にすぎません。内容は濃いけど言語がうまくない人もいます。日本語だってそうではないですか?日本人でも巧みに四字熟語を並べ、すごく内容のある事を言う人もいれば、そうでない人もいる。だからこそ自分の中でバイリンガルを定義づけて、目標と目的を持って取り組むことをおススメします。そして根気強く、積極的に学ぶ。それだけであなたの考えるバイリンガルに近づけると思います。


中国語力向上に最も重要なカギは中国を愛することだ!!


編集者について

中国浙江省で中国政府奨学金を受けながら、国際貿易を勉強中。中国の歴史と経済に興味あり。ITから文化まで幅広く勉強しています。将来の夢は中日関係をより友好にすること!

好きなこと:読書、パソコンをいじること、人と話すこと、旅

座右の銘:燕雀安知鴻鵠之志

DMはこちらまで:study.abroad1125@gmail.com

*1:中国で認められている中国語試験の一つ。1級から始まり6級が最上。